1. 高血圧の分類
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B.(診察室)血圧に基づいた脳心血管リスクの層別化
正常高値血圧 | I度高血圧 | II度高血圧 | III度高血圧 | |
リスク第一層 | 付加リスク | 低リスク | 中等リスク | 高リスク 分離不安の原因 |
リスク第二層 | 中等リスク | 中等リスク | 高リスク | 高リスク |
リスク第三層 | 高リスク | 高リスク | 高リスク | 高リスク |
※リスク第二層のメタボリックシンドロームは予防的な観点から以下のように定義する。正常高値以上の血圧レベルと腹部肥満(男性85cm以上、女性90cm以上)に加え、血糖値異常(空腹時血糖110-125mg/dL、かつ/または糖尿病に至らない耐糖能異常)、あるいは脂質代謝異常のどちらかを有するもの。両者を有する場合はリスク第三層とする。他の危険因子がなく腹部肥満と脂質代謝異常があれば血圧レベル以外の危険因子は2個であり、メタボリックシンドロームとあわせて危険因子3個とは数えない。
2.治療計画
A.初診時の高血圧管理計画
B.生活習慣の修正項目
生活習慣の複合的な修正はより効果的である *重篤な腎障害を伴う患者では高K血症をきたすリスクがあるので、野菜・果物の積極的摂取は推奨しない。糖分の多い果物の過剰な摂取は、特に肥満者や糖尿病などのカロリー制限が必要な患者では勧められない。 |
C.主要降圧薬の積極的な適応
| Ca拮抗薬 | ARB/ACE | 利尿薬 | β遮断薬 |
左室肥大 | ● 鼻水や咳の治療 | ● |
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心不全 |
| ●*1 | ● | ●*1 |
心房細動(予防) |
| ● |
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頻脈 | ●*2 |
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| ● |
狭心症 | ● |
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| ●*3 |
心筋梗塞後 |
| ● |
| ● |
蛋白尿 |
| ● |
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腎不全 |
| ● | ●*4 |
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脳血管障害慢性期 | ● | ● | ● |
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| ● |
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高齢者 | ●*6 | ● | ● |
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*1少量から開始し、注意深く漸増する *2非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬 *3冠攣縮性狭心症には注意 *4ループ利尿薬 *5メタボリックシンドローム *6ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬
降圧薬 | 禁忌 | 慎重使用例 |
Ca拮抗薬 | 徐脈(非DHP系) | 心不全 |
ARB | 妊娠、高カリウム血症 | 腎動脈狭窄症 |
ACE阻害薬 | 妊娠 | 腎動脈狭窄症 |
利尿薬 中指の痛み | 痛風 | 妊娠 |
β遮断薬 | 喘息 | 耐糖能異常 |
3.臓器障害を合併する高血圧の治療
A.心疾患を合併する高血圧の治療
狭心症 | ●器質的冠動脈狭窄 | β遮断薬、長時間作用型Ca拮抗薬 |
心筋梗塞後 | ●慎重に130/80mmHg未満に降圧を図る | |
●降圧が不十分な場合 | 長時間作用型Ca拮抗薬、利尿薬の追加 | |
心不全 | ●標準的治療 | RA系阻害薬*2+β遮断薬*2+利尿薬 |
心肥大 | ●持続的かつ十分な降圧を図る | |
心房細動(予防) | ●予防の観点からRA系阻害薬を中心とした十分な降圧が勧められる |
*1適応例では冠インターベンションを行う
*2収縮機能低下では少量から開始し、慎重にゆっくりと増量する
B.慢性腎疾患(CKD)を合併する高血圧の治療計画
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*1尿アルブミンの測定は保険診療上、「糖尿病性腎症疑い」でのみ認可されている。それ以外では尿蛋白を測定する。 | |||||
目標 | |||||
C.糖尿病を合併する高血圧の治療計画
*血圧が130-139/80-89mmHgで生活習慣の修正で降圧目標が見込める場合は、3ヶ月を超えない範囲で生活習慣の修正により降圧を図る
4.高齢者高血圧の治療
高齢者高血圧の治療計画
第1ステップ | |
第2ステップ | |
第3ステップ | |
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